asgardstrand

あの橋の上の少女たちの風景画まるっきりそのまま残ってますよ。ムンク好きならいかないとダメでしょう。

オースゴールストランは、オスロの郊外の避暑地

小さなヨットハーバーがあり、オースゴールストラン港のそばには、海水浴場もあります。

訪れた日は、とても天気の良い8月の日でした。

多くの子どもの歓声が青空に向かって上がり、家族連れの楽しい休日が目の前に広がっていました。

また、老夫婦もまた、水着に着替えて日光浴しています。

ここに来た理由はただ一つ、

ムンクのサマーハウスの見学です。

ムンク好きを語にはぜひここに行かなくてはいけません。

あの3人の少女のいた桟橋がそこに残っています。

あの家も

海面に影を映していたあの大木もそっくりそのまま残っています。

かの有名なムンクの桟橋

あなたも行きたくなったでしょう。

感動しましたね。こんなふうに残っているなんて。また、天気が最高です。この、小さな港に確かにムンクガいたのです。

ここの場所にムンクは100年前に立っていた

間違いなく

あの白い家もそっくりそのまま、向かって右側の建物は、グランドホテルという名のプチホテルです。

ムンクのサマーハウス

向かって右側が居住スペース、左側がアトリエ。今は、受付とミニ展示をしていました。

ツアー料金を払って、案内してもらう間、ゆっくりと観察することが出来ました。

受付の人は、謎の東洋人をどう思ったでしょう。

大体は、見たことなるものですが、全く知らない図版もあって、興味深く見ました。

ムンクハウスの展示

ここの見学とツアーは70クローネ、1000円くらいです。

たまたま、1人だったのでプライベートツアーになりました。

もう少し英語を勉強していけばよかったです。話の30パーセントは、あいまいなあいづちになったしまいました。

詳しく、教えてくださり、何よりムンクへの愛があふれていました。

親戚筋の人かもしれません、30歳くらいの女性でした。ムンクのことを知ってもらいたい、理解してほしいという気持ちにあふれていましたよ。

非常に好感がもてました。

もう来ることはないでしょうが、また来てもいいなと思える出会いがありました。

ここに来る日本人は少ないでしょうと聞いたら、今年2018年は東京で大ムンク展覧会があるので10名ほど来ていったといっていました。

ここまで来るのは必要な取材でしょうね。

私の旅の、一番大きな課題が解決されました。またもや、ムンク愛にますます磨きがかかった瞬間でした。

非常に幸せな人だなと思いました。

まず、好きなものがあって、それを見たいという情熱を持つことが出来たことがまず幸運です。

自分を突き動かすものというのは意外とないものです。

プライベートで来た日本人は珍しいでしょう。

ここの、サマーハウスは大きな別荘ではありません、

大きいものではありません。どちらかといえばロッジかコテージをイメージすれば感じがつかめるでしょう。

晩年彼が名声を得た後に購入した建物と比べたら、物置程度でしょう。

しかし、ここに若き日の情熱や、悩みなどが凝縮して、昇華され芸術が生まれたことは間違いありません。

この温和で幸せな避暑地の中で、苦悩を抱えたムンクは癒され、数々の傑作を描いていきます。

ムンクの絵画の特徴の一つとしての、「ヒューマン性」が見るものを納得させるのです。

北欧では、この人間性とか、正しさ、公共性といった価値観が重要視されていると感じられました。

風景の美しさの中に、人間、男女、子供、老人が登場し、生死病苦、生きずらいこの世の中の問題に直面しながらも

「正面から立っている」

そんな、ところが見て取れるのです。

逃げないで、正面からとらえていこうというところがいいと思います。

私のように、難しいこと、困ったこと、悩みを先送り先送りしている人間は恥ずかしいですね。

桟橋を反対側から見ると、かなりの急こう配の坂になっています。夏の雲が浮かんでいます。

青い海が一面に広がっています。

各ストリートの絵が描かれた場所には、プレートがあります。

風景が「確かにここで描かれた」という正確さで存在していて、ここを訪れた人を納得させるのです。

絵空事ではないことを。

さて、アトリエの中ですが、

質素で、病気がちで薬が欠かせない。棚にあるのは薬の瓶が多いのです。

並べられた多くの薬の瓶

その下の段には

絵具、油、パレットがそのまま残り、乾燥しています。

また、帽子や、服なども当時そのままにのこされていました。

また、ムンクの妹の絵の作品もありました。

ベッドは思ったりより小さく、枕も元には古風な電話、動きたがらない性格だったようです。

きらびやかで豪華なものはなにひとつありません。

壁には素敵な装飾の壁紙がありました。

失意に沈みがちながらも芸術を志し、心を解放してくれた窓が海の方を向いてあります。

わざわざ規制線を越えて、写真を撮らせてくれました。

ここに座り、日記を書いていたムンクはどんな顔をしていたのでしょう。

苦悩を昇華させ芸術を完成させる

このプロセスは、永遠のテーマ

母親と姉の死が、ムンクに与えた衝撃は大きくそれをもとにしながら、生命のフリーズを完成させました。

あの、叫びの絵の上の海に浮かぶ2そうの船は、母と姉なのでしょうか。

原点とか起点というものは必ず最後までもっていくものなのでしょうか。

窓の外の風景は、あくまでも幸せの風景です。

しかし、夕暮れが迫り、空があの赤のような色でおおわれるときに

生命のダンスは始まり、

また、もう片方では、嫉妬やメランコリーなどの感情が生まれている

夏の避暑地は何かが起きる。

オースゴールストランへの行き方

オスロ中央駅からテンスベルまで電車で1時間少々、バスでも行けます。(オスロ中央駅から高速バス)

高速バスの場合、テンスベルのバスステーションから01番のバスで30分で着きます。

さて、テンスベルについたらあともう少し

すぐ前にある小さめのショッピングセンターに行きましょう。

ショッピングセンターの1Fにバスターミナルがあります。一番手前に営業所もついているので、そこで1日券を買いましょう。
往復券はありません。受付の人は親切です。安心して、アイ ウド ライク ワンデイチケットといいましょう。

廊下の一番奥に、オースゴールストランに行くバスがやってきます。結構最新のバスです。

さて、バスが来ました。一日券を乗る時に、機械にかざしスキャンしてのります。

バスの運転手さんからもチケットは買えます。クレジットカードは必需品です。現金は使えるのかどうかわかりませんが、

この旅では一度も現金を使いませんし、見ませんでした。ムンクの紙幣が欲しかったのですが、キャッシングする必要がなかったからです。

バスは立派で、WIFIまでついています。

しかし、車内の壁にpasswordが書いてあるのですが、複雑でわかりませんし、車窓から見る風景を楽しみましょう。

バス停は、オースゴールストランでなく、一つ手前のオースゴールストラン havn(港)で降りるとわかりやすいですよ。


帰りは道路の反対側のバス停で乗れば、間違えずにテンスベルまで帰れます

今は、グーグルマップが優れているので迷子にはなりません。日本から、WIFIと海外携帯を借りていくのが必須ですよ。

マメ情報(列車のチケット)

レールヨーロッパというサイトで区間乗車券が買えます。
もちろん、NSBのサイトでも買えます。
向こうの券売機の前でうんうんうなるよりも、簡単ですよ。
NSBの電車は乗る前には改札はありません。
乗ってから、少し経ったら、車掌さんが乗車券を見せてくださいとやってきます。
オスロ中央駅と空港間の特急フライト―ゲ(190NK)は市内行きは乗る前、空港着は空港前に改札機があります。券売機で乗る前に買いましょう。
この高速アクセス特急は、車掌さんは来ませんでした。
市内のトラムは改札がないし
見回りも来ないのでタダ乗りができちゃいますが、
そんな人はいませんし、万が一見つかると高額の罰金がありますよ。それに、オスロカードで移動した方がお得ですからね。
テンスベルの電車の駅は小さいので駅前の感じはありません。
一回グーグルマップで画像を見てイメージをもっていくと迷いません。

テンスベルのトイレは有料。クレジットカードを入れて10クーロネ(130円)取られます。あんまり綺麗ではなかったですが、オースゴールストランではトイレがなかったので。
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