風景を描きたい。
セザンヌとゴッホは毎日のようにスケッチ道具を抱え、意気揚々と出かけましたね。
けれど、油絵の道具は思い、絵具が重い上に、油までもっていくからですね。
私の相棒はもう、15年選手です。
重いけれど、絵具箱の処が重しになり、風の強い時もある程度持ちこたえます。なにせ、カンバスを置くと、船に帆を張るようなものですからね。
パレットが中の絵具が落ちるのを防ぎます。
後ろの革ひもでリックのように背負うこともできますが、服が汚れそうでせおったことはありません。
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イタリア製です。結構しましたが、これを見るとまた、持っていきたくなるのが不思議です。
相棒
その言葉が似あいますね・
絵具で汚れてきたところと、今まで描いてきた絵の思い出が詰まっている、宝物なのです。
S10ぐらいまでは、自分の手前に立てて描くことができます。それ以上のカンバスは、90度の方向に向けて描きます。
風景の場合、初めに、空の大きさを決めなければなりません。大地にあるものをクローズアップするのか、また、遠くの開けた風景を目指すのか考えます。
手前に、描きたい建物がある場合などは、空が狭くなりますね。
また、大きな山そのものを描く場合もそうです。
荒野にポツンとある場合は、空が広くなりますね。空間が広がります。対象物が小さいほど空間は広くなります。
皆さんは空の色は何色にしますか、いろいろやりましたけど、
青では空間の広がりが出ないようです。簡単に言うと
真空状態になるのです。
勉強でセザンヌを通らないで風景を描いている人に多いですね。空気を感じさせるには、ある程度のホワイトを入れていかないとだめなようです。
空気の色は透明ですが、絵に描く場合はホワイトを混ぜた色になるようです。
セザンヌはそれにななめ方向のタッチをつけ、空間が響いてくるようにしてますね。
空気空間を作らなければなりません。
ただし、ここは日本です。南仏プロバンスのそれの色ではありません。
日本の空は、乳色がぴったりするようです。色で言えば、ジョンブリアン、フレッシュチント、ネープルスイエローライト、などの肌色系、
これが、バッチリ合うのです。おつゆがきで描きますが、下地にほんの少しのブルーがあると色がさえてきます。
ここでリズムを作って、画面全体に空気を入れていくのです。
空気が入ると空間は、球状に広がり奥行きも出てきます。
遠近法的にやらなくても、単純化された色面で、現代の風景画が描けるのです。