油絵といういい方は、水彩画と比較していっているのですね。水と油といいますが、最近の水彩の画を見てみると、油絵に近くなってるのもありますね。
風景を上手に描く人がいると羨ましいです。水彩の特徴のにじみやながれを経験的にうまく使っているのですね。
岩崎ちひろの絵は人気がありますね。にじみの偶然性を経験から制御できるようになってますね。
その点、油絵具で風景を描く場合は、もうセザンヌを研究するしかありませんね。セザンヌの風景は初期の「首吊りの家」のような、厚塗りでしっかりした構成重視のものも大好きですが、
筆のタッチがななめにリズムよく重ねられて、空気感いっぱいの後期の絵が最高です。
エクスアンプロバンスにいって、サントビクトワール山のすそ野に立ってみたいですね。
行きたいところいっぱいで困ります。
大水浴図、フィアデルフイアにある大作をいつか見に行きたいですね。
真ん中をよく書いてあって、端の方はもう描きかけのよう、大きな球体を感じさせますね。
東京のブリヂストン美術館にいいのがありますね。いま、長期休館中ですが
石橋財団コレクションですね。
サントビクトワールとシャトーノアールですね。
サントビクトワールを背景に、黄色のシャトーノアールが描かれている絵ですが。もう、空気感がものすごくて、動画を見ているようです。エクスアン、プロバンスにいって、この山を見れたら感動して動けなくなるかも。
日本にはあまり岩山がないものな、あの岩肌と、緑と黄いろ、暖色と寒色、そして、わずかにブルーを混ぜた、大気、がタッチに気を付けながら描くと、
「もう、空気の丸い塊」に見えてくるのです。
1904~6年ですから、セザンヌ60歳を過ぎて、ようやく、評価が高まり、自負心が高まり、また制作にも熱中していたでしょう。
まさしく、最晩年の傑作ですね。円熟の作品ですね。早く見たいですね。
今、休館中ですから、作品は全世界に貸し出しされて、多くの人を楽しませているでしょう。
1906年夏は非常に暑い年でした。
7月ごろから、持病の糖尿病の調子が思わしくなく、痛みから気分がふさいでいた。
マッサージなどを頼むが、快方に向かわず。パリにいるオルタンス夫人も体調が悪かった。
それでも、野外写生は欠かさずに、続けていた。
息子のポールは、もう、セザンヌのマネージメントをしていた。
さて、10月中旬、写生中雨に打たれ動けなくなる。そこを、洗濯やさんに助けられ、何とかアトリエに戻れた。体調が戻らずに、自宅に戻る。
10月17日 セザンヌ最後の手紙、画材屋へ注文品が届かないと苦情の手紙
10月23日 午前7時、自宅で死去。67歳。オルタンスとポールは間に合わなかった。
10月24日 エスクのサン=ソヴ-ル大聖堂で葬儀。