ムンクはノルウエーのオスロ出身、
彼の精神の中に、「北方系」というワードが当てはまるのではないでしょうか。
雪に閉ざされる北国は、冬ごとに精神がリセットされるのではないのしょうか。
木の葉は全て落ち、大地は凍り付き、植物も動物も眠りにつきます。
氷点下の厳しい気候は困難で不自由なものです。
「油断したら死んでしまう」環境です。
冬を耐えた後には、素晴らしい春がやってきます。
1mもの雪の下でタンポポは、ロゼッタ状に平たくなり雪の重さと冷たさに耐えています。
雪解けとともに復活し葉を伸ばし花を咲かせます。
春を迎え、夏を謳歌するこの精神の解放とのコントラストが深みを増します。
生と死
瞬間と永遠
相対するものではなく、アゲインアンドアゲイン、繰り返すものではないのでしょうか。
ムンクの雪の中の労働者を見ていたら、シャベルを持った男がいました。
雪の中の労働者たちは、上野の国立西洋美術館に収蔵されています。
100号ぐらいはあるのではないでしょうか、大作です。
雪の中の人のイメージから
雪の中の家族という習作を描き始めました。