風景を描く喜び

スケッチに行くことは、自然の中で夢中になっている、自然と一体化するなど、それは、

忘我の世界に入るようです。

 

大体2時間から3時間は、もう集中して浸ることができますね。ここでは、風力発電の風車がありますが、それは描かないことにします。

手前に、プレハブみたいな小屋がありますが、近景として入れることにします。

この丘には、電波塔もあります。

 

後ろの、雲とあいまってなかなかの雰囲気です。私の好きな、アメリカのホッパーの灯台や建物絵を一度描いてみたいものだと、ねらいをつけています。

ホッパーの場合、影というものが重要な位置を占めるので、研究が必要ですね。

さて、まず、あたりを取ります。

カンバスをもって、手前にかざし、そのカンバスで、隠れたところを描くのです。木炭をもって、腕の曲げ伸ばしを何回も繰り返しながらあたりをつけていきます。

まず、ニュートンのウインザーブルー、グリーンシェイドをおつゆで、次に、ライトレッドの順につけていきます。緑を後から塗る必要がある場合は、初めに茶色系統を下に塗っておかねばなりません。

どんなに、真みどり黄緑に見えても、その中には、大地の茶色、枯れた葉の茶色が含まれているものなのです。

ローアンバーより切れのいい、ライドレッド、インディアンレッド、バーントシェンナーがお勧めです。

次は、面積の広い空から、下の方へ、調子を整えます。

空は、インデアンイエローのおつゆがき、ジョンブリアン、ネイプルイエローライト、コーラルレッドなどを好んで使います。

遠くの山の色は、最近は、モーブを気に入って使っています。ブルーよりは不透明で、向こうの山の感じが出る上に、私に好きなマゼンダと無制限に混色ができるのです。

この、マゼンダという色は、赤紫色ですが、妙に生命感を感じさせるうえに、薄くても盛っても発色がよく気に入っています。

 

 

向こうの丘の道路がいい味を出していますね。波は荒いです。よい天気の割にどこから来るのでしょうか。

風はかなり強く、風力発電の風車があるわけがわかります。

飛ばされないように,柵にイーゼルを結びつけました。

波は難しいですね。薄塗で何回も描いてはナイフで削り時間がかかりました。

 

少し上から俯瞰する感じの絵になりました。

感じはつかめましたが、実際とはかなり違うようです。

ここが、写真と違うところです。

大きな風景なので、自分の中では、広くたっぷり描くために、ドローンで上空に行ったような俯瞰になっていったのでしょう。

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