少し,油絵小品を描いていました。

F130号の木枠の後ろに、F10号のカンバスがぴったり入るなんてことは、誰も試したことないでしょうな。公募展の絵が戻ってきたので、何気に、描きかけのカンバスを入れてみると!

ホントにぴったり。凄いですね。

2人の人物です。人物はデッサンがくるっていると、絵を描かない人でも簡単に狂いを指摘できます。人間の目、おそるべし。

デフォロマシッションを考えるにしても、基本的にできてないと、破綻します。

①全身像の場合なかなかしっかり立つように描くのは腕のいることだ、傾いている人が多い、だから、バストできってごまかしている人の多い中、全身を描いている作家を尊敬しています。

②座っている人は、お尻がなかなかついてくれず、前のめりになってしまうことが多い、きちんと、ドーンと座っている人を描ける作家を尊敬しています。

家族のポートレート風になってしまうと、解釈が私的になりすぎ、物語性に傾きすぎる。

構成、配置、色などの視覚的芸術作用に目がいかなくなりすぎる場合がある。しかし、ムンクなどのようにテーマを強烈に際立させても、彼の場合、芸術的価値は彼のテクニックの上に成り立っているといえる。

やはり、腕が必要だ。

やってみると、小品は難しい、非常に難しい。いろいろ動いて最終的に決まるのはいつになるのか、こんなに苦労するとはと思います。

よく小品の名手といわれる人がいますが、人物の小品は苦労すると思います。

イラストや漫画チックではなく、存在感とリアリテイを持ったものは、ある程度の絵具の積み重ねと、厚さ、そして、うすくキャンバス地が出るところもありの、バランスで完成させなければならない。

白い服のモデル

一番難しいのは、顔ですね。

人間、目2つ、鼻一つ、口一つと決まっているのに、ミリ単位の配置で全く別物になるうえに、表情、喜んでいるとか、悲しんでいるとか、うすら笑っているとか、もう限りありませんね。

簡単にいうと、描きすぎないで、単純化し、なんとなくできていて、見る人によって受け止め方が違っても構わない、というぎりぎりの表情がいいようですね。

写真のように、そっくりさんに描くのは、今の時代、写真をなぞればいいだけので簡単だけど、見る人にとっては、あいまいな、誰でもないし誰でもあるような、真実の人間本体を見たいのではないかなって思います。

特に、裸婦の場合、美しさはなく、いやらしさを感じるそっくりさん絵が蔓延していますね。肌色のグラデーションは上手ですがね。

しかし、感動はやってくるのでしょうか。

ボナールのような、色彩の喜びの絵を見ると、幸せになりますね。心が震えますね。

南仏でミモザを見たいですね。

 

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