9月の中頃になると、サッポロではいたるところにあるナナカマドの実が赤くなってきます。
東京の展覧会も終わりました。東京に絵を飾りに行くのは、あと何回できるでしょうか。上野の森はいつも人がいっぱいで、それぞれ、いろいろな希望や夢をもって歩いているんでしょうね。
東京で暮らす人は大変ですな。
例えば、神様がいたとして、これだけ多くの人々がみんな願い事をするのなら、
絶対、かなわない、自分の番は回ってこないと思います。
人生は、思い通りにならないことばかりですね。
さて、群像を描いていたのが。一人減り、二人減りしているうちに、と
うとう一人になりました。
水平と垂直の単純な構造です。
星を描くのが難しいですね。ゴッホなんか本当にちっちゃなLED球が埋め込まれているんじゃないかというぐらい瞬いてますね。
1人になると、なぜか自画像風になりますね。
男が冬の日に星を見上げているなんて、あまりにもベタな設定ですが、なかなか気に入ってます。(笑)
冬景色の向こうは、マチであったり、原野などが考えられますが。冬の原野はなんもないじゃありませんか、木ぐらいですかね。
やはり、小屋でもいいから、道一本でもいいから人間の作ったものをいれないと、寂しすぎますね。
この絵は、F100号で、来年1月の展覧会に出品します。
冬景色を今研究しています。ただホワイトを入れる前に、十分下地に、ブルーやブラック、や茶系の色を置いてから薄く描けるようにした方がいいですね。いわゆる、おつゆ描きですが。
多用すると、とっても下品、ただ絵具をこぼしている、凡庸な絵をよく拝見しますね。
ジャクソンポロックだって、よく考えてたらしてますね。
ポロックの絵は、色が地味でびっくりしたことがありましたが。それが、彼の周到さであることは明らかですね。
わけは、下からブルーやブラックなどが見えることで、透明感が出るからです。
冬景色の向こうは、マチであったり、原野などが考えられますが。冬の原野はなんもないじゃありませんか、木ぐらいですかね。
やはり、小屋でもいいから、道一本でもいいから人間の作ったものをいれないと、寂しすぎますね。ムンクの絵で、幼い兄弟が手前に顔だけいて、後ろに冬の道が続いているものがありますね。その道の向こうには何か不安の原因がありそうな。
決して明るい絵ではないが、何かずきんとする絵がありましたね。
スーチンでも、幼い兄弟が手をつないで向こうからやってくる絵で、彼らしく厚塗りですが、この二人が出てきたと思われる林の描写がすごいんです。
こんな入り組んだ林ってあるの?ってくらいぐちゃぐちゃな林から、二人は出てきたのです。
あなたは、これに意味を付けますか。
さて、来年用の作品を描き始めます。まず、お父さんを長いこと待ってた家族の絵。
待つ人テーマのライフワークです。
今思いついた、幼い兄弟が道を行く絵なんて面白いかも。通ってきた道もいいし、橋を渡らせるのもいいかも。
ホントは人が通れない、真っ黒い鉄橋を、夕暮れに走って行く絵も描きたいな。