NHKの「ねこのしっぽカエルの手」が大好きです。
イギリスの貴族のベニシアさんが、京都大原の築100年の古民家で暮らす話です。
スローライフというか、地に足の着いた生き方を模索するということが大切ですね。
ベニシアさんは、そういう意味でアートという分野に上品な観察眼を与えてくれます。
京都に限らず、全国を旅しています。
北海道のガーデンにきたこともあります。
今日の内容で興味深かったのは
①イチジクの木の再生の話。
2017の台風で折れてしまった、大好きなイチジクの木を添わせるために、夫の正さんが
手作りで立派なうんていのような、「アーチ」を作ってくれたという話です。
この、自然と共生をするんだけど、こっちの人間側と植物側に「アーチ」をかけるという話が
いかにも、ベニシアさんらしいな。
と、思ったのです。
自然を開発し、征服することをしてきた人間。西洋庭園の左右対称性とか、噴水のように水を下から上にしちゃおうなんて
というような、人間。
それを、分かったうえで、最小限の関わりで架け橋「アーチ」を作ったということがいいと思ったのです。
イングリッシュガーデンは宿根草を中心にした、野の花の庭園、園芸植物のように、一気に咲いて一気に終わるというのではなく、
次々に咲いていく、また、野草なので丈夫であるということでしょう。
日本庭園のような様式美ではなく、もっと生命感にあふれた美的感覚があります。
北海道では、土地柄からイングリッシュガーデンが多いのです。ぜひ北海道にいらっしゃって下さい。
有名なのは、旭川の上野ファームですです。
行きやすいのはフラノプリンスホテルの風のガーデンです。
②長女のジュリさんが、元気になったということです。
目が少々不自由になった母親のベニシアさんの代わりに、リンゴの皮をむき、二人でリンゴのコンポートを作った話が
いいと思いました。ジュリさんは総合失調症を患っているという説明がありましたが、表情が明るく、目もよく動いて
母親をきちんとサポートしている様子がとってもいいと思いました。
この、普通は隠してしまう病名や自分の状況をサラッとみんなに投げだし、そして、当たり前のように静かに生きていく。
ここのところが素晴らしいところですね。
悟りというののではなく、皆さんもそれぞれいろいろあるでしょう。うちもそうですよ。
イッツ ライフ
人生の中の嵐の時期や凪の時期を繰り返すなかで、知恵をたくわえていく。
それこそが大事なこと、生まれてきた理由になるのです。
どんな人の人生にも山あり、谷ありそこを乗り越えていくためには、自然とアートが必要なのです。
共感から共生、静かに生きましょう。
③木のおもちゃの、ロンドンバスがよかった。
木のおもちゃの質感や優しさが好きだというベニシアさんが、木工作家のもとを訪れて、壊れたところを修復する話です。
木の優しさが子供のおもちゃにピッタリというか、小さいうちから自然物に触れさせその微妙な感覚をつけさせたい。
自然というものに、畏怖や尊敬をもって、生きる指針にしてほしいという考えが見て取れました。
自作のカメのおもちゃも興味深かったです。
④芋ほりをして、おかっぱ三姉妹と楽しく、歌を歌って食べたというところが良かったです。
ひとことでいうと
「いのちのつながり」ということです。
受け継がれる命は、遺伝情報だけではありません。記憶もあるのです。
ミトコンドリアにしまわれた人類の記憶とと同じように、人間の記憶は受け継がれ次の世代に知恵として蓄積されていくのです。
おかっぱ三姉妹とは近所にすむ子供たち、この子たちがベニシアさんの知恵を受け継ぎ次の世代、自分の子供たちに
伝えていくのです。
人間はいつか死にますが、いのちや記憶は全く消え去って0になるものではありません。この宇宙にとどまり、なにかしらの
影響を与え続けるのです。
自然を守り、自然と生きるこのことを立派な記憶として、受け継いでいきたいですね。
少し,痩せたようです。これから冬になりますが、足元に気を付けて転ばないように気を付けてほしいです。
良い新年を迎えたいですね。
私のゆく道とベニシアさんの道はつながっているという感じがします。
さて、アート実践の方は
来年の大作用のキャンバスを張りました。公募展用F130が3枚、招待用F100が1枚です。
F130は、大きいので、145cmロールでは張ることが出来ません。175cmロールを買うんですがこれが高い、
バーゲンで175cm×10mで36000円しました。ふつうは、5.6万します。10mロールで5枚取れます。
F100は145cmロールで大丈夫。145cm×10mは特価品が多く、18000円ぐらいで手に入ります。
だから、F130は、2倍のお金がかかるのです。
ここであんまりケチって、麻100%でなく、コットンが入っているやつを買っちゃうと、あとで後悔します。
アクリルとかは滑っていいかもしれませんが。
やっぱり麻100%がいいようですね。
しかし、公募展はF100だと非常に小さく見えてしまいます。
これから構想を練って、元旦から始める予定です。
テーマは、雪原と家族。「白い家族」
石屋製菓の北海道土産「白い恋人」のパクリです。(笑)