右の肩がわずかに上がっています。やはり、あまり水平にするのは良くないようですね。後ろの空間の
パーマネントグリーンライトは、とてもすきな色です。それに、こういうはっきりした色は、
また、マゼンタ,モーヴも最近使ってます。
紫っぽい色は、何かドキドキしますね。
表現主義的な絵には
ピッタリですね。
表現主義に実存主義はぴったり合うものですね。
表現主義だからなんでも好きなように描けばいいんだというのも、正しいですが、やはり、実存というところから出発しないと
薄っぺらくなってしまうので注意が必要ですね。
個性個性といっているうちに、みんな似てきたということがよくありますね。
色そのものが、単純にエネルギーを持っているということでしょう。
正面に突き出てる足は、長さが出ないので苦戦するところです。こっちに向かって飛び出してくる、
例えばこっちにものを
突き出す、指さすなどは、距離感が出せないので苦労するのです。
絵は2次元空間ということが、はっきりと理解しないとダメなところですね。
膝のお皿はきちんと描いた方がよいようです。
座っている椅子に掛けてある布は白が無難です。強烈な色の接着剤になるからです。また、後から色が入るというのもいいですね。
床の面は、床をイメージできる線をいれないと、浮かび上がってしまいます。
顔は苦労したところです。僅かに右に傾けて描いています。ド真正面になると動きが止まります。
さて、モデルさんにどの程度似せて描くのがいいのでしょう。
肖像画の場合と違って、人体にフォーカスが向く場合、あまりに美人さんに描いてしまうと、少し違和感が湧きますね。
ほどほどがいいでしょうね。鼻から、右左で色を寒色系と暖色系に分けると奥行きが出ます。あまりやり過ぎると、
フォーブからはなれ
キューブになっちゃいます。
首は長めに、モジリアニのようにします。
アメデオ・モジリアニ(1884~1920)イタリアの伊達男、イタリア人らしく、彫刻もよい。
妻は、繊細で内気な、ジャンヌ。ジャンヌも画家を志していた。何点かの絵は、モジリアニの肖像もあります。
ジャンヌの絵も、なかなかのできで、見る人の心を揺さぶる力を持っていますね。
二人のラブストーリーと、画家としての暮らしぶりは、もう伝説です。
モジリアニは、生前に個展は一回のみ。
肖像画と裸婦が大半で、人間に対する興味が強かったということでしょう。生きてるうちに認められたらよかったですね。
結核と飲酒などで体が弱り、35歳で没、後を追ったジャンヌの純愛も、悲しむべき逸話として知られていますね。
さて、モジリアニの人物の顔の瞳は、描き込まれていない作品が多く、存在感のないただのいろ、空虚感のある目になっているのが
何故か、心を動かすのが面白いですね。
なにか、目を抜かれたような、何も見てないようで見ている。その、存在感が不思議です。
よく、目力が強いと弱いとか言いますが、これは、なんの強さなのでしょうね。