Bの方は苦戦中です
何故かというと、構図がまだ決まっていないからです。今日は真ん中にかためてみました(笑)
油絵の場合は上に、絵具を重ねていけるので、構図の変更が容易なのです。
通りを歩く人たちを重ねて描いたのは、ムンクにもありました。「カール・ヨハン街の夕べ」です。
うつろな人々の表情が威圧感を感じられます。日本の浮世絵にならった、切り取りの技法が、こちらに
迫ってくる怖さを表現しています。
実際、東京の渋谷の交差点では、向こう側から攻めてくる、自分とは無関係な人々の表情と動きが怖いですね。
それが、ぶつかることなくすれ違うがう動画が、世界中で見られていて、その、不気味さを西洋人は感じるのでしょう。
集団主義と個人主義の考え方の違いでもありますね。
愚かな民衆、愚かな日常、中産階級という幻想が、向こうからやってきた。これは、怖いですよ。何か、無表情のうちに
強い怒りと、あきらめを秘めた、無表情な軍団が非常に怖いですね。これを感じ過ぎちゃうと、社会生活が難しくなりますね。
ムンクにはこれと正反対の、「春の日のカール・ヨハン街」という絵もあって、この絵はスーラの影響を受けて点描です。
街を行くお嬢さんの日傘が真っ赤で印象的な作品です。ムンクのような、どっちかというと、怒りと恐怖、生と死、不吉なもの
というイメージとは真逆の心が春の日、穏やかな日もあったとのだという。その、証拠の絵ですね。
点描派の欠点、くすんできてしまうのを回避した真っ赤な日傘をもって、向こうを眺めているのは誰なのでしょうね。
今年の夏は、カール・ヨハン街に行きますよ。楽しみです。
さて、Bの方は、真ん中にスクラムを組むように現れた、不機嫌な集団はこっちに向かって歩いてきます。こういうふうに固まって
きたらホントに怖いですね。この人たちを避けて向こうにいく黒い影は私です。(笑)
もちろん集団的自衛権も反対です。
個人と全体とのかかわりは人によって違うでしょうね。友達を招いてパーティ何て言うことは、一度もしたことはありません。
コミュニケーション能力が高く、友達の多い人には、この絵を見ても、はてなマークが出るでしょう。
組織の人間、○○協会とか、大学の医局、○○クラブなど、権威が好きな人、威張りたい人、派閥を作る人、出世欲の強い人は、この絵では
むこうからやってくる、人たちです。
表情はうつろで、感情はアリマセン。おべっかを使ったり、長いものに巻かれているうちに、たましいが真っ黒になっているからです。
自分の精神は自分で守らないといけません。
正直に生きるということが大切ですね。