ムンクのオースゴードストランド⑱

家での生活についての言葉

ムンク自身と近しい人々によって、この土地と場所が彼にとって、

仕事へのモチベーションだけでなく心の平安という点でも、

どれほど重要な意味を持っていたかが幾度となく記されています。

クリスティーナ・ギエルロフは、この家の購入についてこう記しています。

この日はムンクの人生で最も幸せな日であり、今なおそうあり続けています。

新しい時代、基盤。そして果樹、ベリー類の茂み、整然とした花壇、アスターとギりソウの群生。

咲き誇る手入れの行き届いた菜園は、まさに金鉱。

ライラックとジャスミン。

すべてのものの上に平和と優しさ、そして海に浮かぶ月光の柱!

これらすべてが彼にどれほどの高揚感を与えたでしょう。

彼の海外から届いた手紙には、オースゴードストランドをどれほど恋しがっていたかが表れており、

菜園の計画、準備、購入の様子が記されている。

「旅や展覧会にうんざりしている。自分の家と、自分のプロジェクトに取り組みたいと強く願っている。

すぐ家に帰りたいです。」

インガ―に頼んでブラックカラントの木3本、グーズ―ベリーの木6本、そしてリンゴの木を注文します。

インガ―はヘリクセン・フイクサ―に、適切な場所に植えるように依頼しています。

このワイド版の絵は初めて見るものでした。

オースゴードストランドへの愛着は、激しい海外の生活の中で心の支えになったことでしょう。

この自然と海岸沿いの小道、ここを歩きながら構想を練り上げる。

夜の海(ここはフィヨルドなので非常に穏やか)に浮かぶ月光の柱。

月光の中での絵がたくさんあります。

妹のインガ―はムンクにとって一番近しい兄弟、モデル、インスピレーションの源でありました。

 

 

 

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