私がオースゴールストランを一人で訪れたのは2018年の真夏でした。
左の赤色の小屋はアトリエ、右の黄色の家が居住の小屋です。
アトリエ部分がショップ兼ビジターセンター
私一人だったので、プライベートで案内してもらいました。
もう少し英語力があればと痛感しました。
さて、ここは避暑地、小金持ちの集まる小さな漁村です。
小さなプレジャーボートもあり、
ひと夏の経験というか
今年の夏は何かが起きるという、そんな色っぽい雰囲気もあるのです。
問題作は1891年の、浜辺のメランコリーまたは嫉妬という作品です。
この湾に面した遠くの桟橋の上に、なんやら男女がいますね。
黒い服の男と、白いドレスの女性です。
もちろん、手前で落ち込んでいる男は誰でしょう。
ここにある巨石は、氷河時代に山々を削り海まで運ばれた巨石たちです。
ムンクの絵には無駄なところはなく
この巨石を味わいことができます。
堅くて大きな石はこの世の困難さを表しているのでしょうか。
北欧の石は堅いです。
巨大な氷河で押し縮められたからです。
この象徴的巨石と、バルト海の油を流したような水面
ヤバいです。