オルセー美術館での出来事
ルーブル美術館で1日を使ったわたくしは、朝一でオルセー美術館に行きました。まだ、オープン前ですが、ルーブルよりは並んでませんでした。
受付のおじさんが、日本人とアメリカ人ばっかだな、と英語でつぶやいていました。あまり、おフランス人は来ないようです。
ここの収蔵品は19世紀末の絵画の大変革、サロンからの卒業を肌で関じれれましたね。
1900年に駅舎として建築され、86年後に美術館としてオープンしました。確かに、ここは駅だったなと思わせる建物ですね。1848年以降の作品を収蔵、
19世紀から20世紀初頭は、美術史にとって旧変革の時期、
ロマン主義(ドラクロア)レアリズム(ミレー・コロー・クールベ)
そして、印象派(マネ・ドガ・セザンヌ・モネ・ルノアール・ゴーギャン・ゴッホ・スーラ)
サロンからは、ずっと排除され続けた、印象派に光が当たる時がきましたよ。
というのが、オルセー美術館の収蔵品ですね。
印象派は、1900年の万国博覧会までは、異端で、正当に評価されてなかった。不遇の時代です。オルセーは印象派好き人間にはまさにパラダイス。
マネの問題作、草上の朝食から始まり
セザンヌのリンゴとオレンジもきれいですね。
ゴッホのオーヴェ―ルの教会もありますよ。
ボナールの一連の作品も興味深く見ました。
もちろん、日本で一番人気のルノアールのピアノに向かう娘たちもあります。
印象に残ったのは、(笑)、
ドガのパステル画のコレクション、パステルなので作品に当てる光量を落としているところがよい。作家の息遣いが感じられました。何回も1~3回を、回廊を巡るように回りました。ミュージアムショップも充実していました。買いたいものがたくさんあったのですが、中には、日本製のものもあるらしいことを聴きました。
次にびっくりしたのは、ルソーの絵の完成度と美しさにびっくり、素朴はなんてとんでもない。計算され、意図的な考えられた作品で、彼の部屋は、異常なまでの緊張感で、空気がパリパリするように感じられるほどでした。
もちろん、蛇使いの女も見ましたよ。
なおかつ、美しい、絵具が光っている。認識を改めました。
彫刻も通路にたくさんあって、楽しめましたよ。マイヨールやプールデルがあります。
2Fのレストランは混んでいて、謎の東洋人が一人で入る余裕はありませんでした。相席になっても困るし。
屋上に上がって、パリの景色を眺めました。爽やかな風が吹き抜け、ホントに来てよかったなと思いました。
芸術の都とはよく言ったものですね。