よく
絶景ですね。
という場合は、見晴らしがよく遠くまで見える景色を指しますが、
絵画的には、なかなかに難しいところです。
山好きの人は、頂上に達した達成感と、高いところから見下ろすということをいい風景を見たということになるのでしょう。
前景
中景
遠景
をしっかり分けて考える方もいます。
いわゆる、空気遠近法とかというやつです。
手前ははっきり見えるが、遠くはかすんでいるという理論です。
そして、遠近法といわれる、
斜めの線は奥行きを感じさせるということです。
しかしながら、絵とは表現と考えると、
もっと自由に描いてもいいのではないのでしょうか。
ベニシアさんの訃報を聞いてから、少しエネルギーを失ったように思えます。
70台での死は少し早いですね。
自然をよく見るのは、絵を描くのが一番です。
簡単なスケッチでも、始めるといろいろなことに気付きます。
見てるようで見てはいなかったのです。
これは、風景画を描くときに限らず、人生のすべてのポイントで現れます。
北海道の画家木田金次郎は、風景画を描くのに、同じ場所に何度も通い、何枚もの絵を残しました。
ある岩山ですが、
彼のイメージは、この岩山がこの地球上に現れた時までさかのぼります。
地下からせりあがるイメージを、盛り上がる感覚を絵にしたそうです。
風景は、人が見ることで風景になります。
人類が生まれる前は、風景はありませんでした。
ただ、岩と木と草があっただけで、意味をなさないものでした。
人間の視覚から入った画像は、脳で分析され認識されるので、
他の動物の風景は、人間とはかけ離れているのかもしれません。