公募展用のはさておいて、2017年は、年末まで小品を描いて、大作の構想を練りたいと思います。
2人の人物の構成ですが、男女にすると、色々見る人によって解釈が分かれるようですね。
家族の最小単位ともいえるでしょう。
人物一人だと、肖像画ぽくなりますね。肖像画を描くのは恥ずかしいですね。しかし、表現者としては、自分のことも表現しないときが図まないのかもしれません。
ゴッホは、強烈すぎますが。
一番好きなのは、シャルダンの日よけをかぶる自画像が好きです。
セザンヌももちろんいいです。絵を描くおじさん感がよく出ていますね。
しかし、構成や構図の面から、絵画としての構築性を作らねばなりません。三角の構図が一番安定し、見やすいですね。いま、NHKの運慶を紹介している番組の中で、みうらじゅん氏が、仏像ではあるけれど、彫刻としての芸術性が半端なく、現代においても人を感動させる力を持っている。と解説していました。
確かに、言われてみると、芸術の永遠性に気付かされますね。
その造られた時の瞬間的なひらめきや動作が、永遠性をもつ。瞬間と永遠ということを考えました。
また。外国の教会のように、石を一つ一つ積み上げていく、ステンドグラスを一枚づつ入れていくような、気の遠くなるような、カテドラルの構築、その圧倒的な存在感は威厳を感じさせますね。
さて、F130の裏の隙間に、2枚の絵、F10とF8をはめ込んで描いていました。
いつも、NHKFM、朝9時から11時までの、世界の快適音楽セレクションをパソコンに録音しておいて、聞きながら描いています。MCのゴンチチさんの話と、選曲家のセレクションが秀逸で、音楽性が高く感心します。
みなさんもぜひ、一度聞いてみてください。
デッサンを直しながら、進めていきます。顔の表情は毎回変わるので気にしないで進めます。ちょっとしたこと、例えば唇が上に向くなどしただけで笑った顔になります。わずか1mm、人間の目の認識力は凄いですね。
人物が笑っている絵画はほとんどありません。
フランス ハルスぐらいですかね。
ハルスは、(1580-1666)ネーデルランド(オランダの巨匠)ハーレムに住み、笑いの画家と呼ばれていますね。
嬉しくて笑っているだけでなく、いろんな笑いがあるのが面白いですね。風俗画の良いところです。
「頭蓋骨を持つ若者」がいいですね。バニタス画はほとんどが静物だけど、この絵は独特の雰囲気があって興味深いですね。