結局、男一人になりました。星も出てきました。ほんとにこれでいいのか。群像は人数が増えると、一人一人が小さくなってしまうので、迫力が出ないことがありますね。
1923~24のムンク美術館の星月夜は、、真冬の星月夜。これがいいんです。
白い雪の上に、人の影が長くさしています。思春期のかげといい、影がいいですね。この絵には、人物が構成に入っていて、そこがいいところなのです。
ノルウエー風景の傑作といわれる,白夜1901年は、人物がいません。人物を描かないことで広大さが増すと解説されていますが、神秘的であったり、象徴的なものがムンクの魅力だと思うので、この星月夜が好きなのです。
白とブルーが基本ですが、それだけだと、なかなか雪の感じが出ません。
雪の透明感を考えると、厚塗りでは雪を表現するのは難しいと思います。なぜなら、雪は多くの空気を含んでいるからです。
そして、じっさいになくとも、茶系統だったり、ピンクだったり、暖色系のものをプラスしてかないとなかなか入りません。
空に薄い緑、ピンク色がはいっています、これは、したに書かれた街の明かりが空に映ったものでしょう。
1891年、生命のフリーズも製作開始は28歳の時。のってる時期ですが、1892にベルリンで開いた展覧会は。酷評をうけて、わずか1週間で終了していまいます。
1893年の星月夜は、白黒の図版しかなくてわからないけれど、かなり心象的な、独りぼっち感が強い絵です。この年にあの有名な「叫び」も制作されました。ちょうど30歳、
さて、技法の方ですが。ホワイトの種類は、よく使われる柔らかい白、ジンクホワイトは一番よく誓います。
絵具はだいたいニュートンか,マツダですが、高いので、ホルベインやクサカベのパーマネントホワイトも使います。
また、固練り、など練り方でも種類があります。
あと、強い白が欲しい場合は、チタニュウムホワイトや。シルバーホワイトを使います。
最近使ってみたのですが、ホルベインのセラミックホワイトはホントのまっしろ、強い発色です。無機質な感じを出したいならこれですね。
また乾きが遅い場合は、クイックドライを使います。昔は、シッカチーフを使う画家が多かったみたいですが、換気に注意が必要で、いまはあまり人気がありませんね。乾燥剤は後で亀裂を生むので使い過ぎに注意が必要です。
ファンデーションホワイトは下塗り用の廉価な白です。下塗りをすると,伸びがいい、発色がいいとかいいますが、キャンバスの目が埋まるのを好まないので使いません、ナイフで削ったときにガリガリなるのが好きです。
また薄塗り、おつゆがけが止まらず流れすぎちゃうこともありますね。