表現主義といったらスーチンを忘れることはできないでしょう。
昔、20年ほど前になりますが、パリの市立美術館に行ったときに
スーチンの部屋があってしびれたのを思い出します。
このパリの市立美術館は、現代美術中心ですが、意外と穴場スポットです。
エッフェル塔から近いですが、治安はいまいちです。
私が行ったときは、謎の東洋人として、結構冷たくあしらわれて、落ち込んでいたのですが
スーチンを観たら元気が出ました。
色は地味ですが、内なるエネルギーに圧倒されるのです。
東京の西洋美術館にもいいスーチンがあります。
心を病む女
ドキッとしますね。ムンクにも、同じテーマの絵がありましたね。
最近日本では、心を病む人が増えているといいます。
今こそ、芸術の力で、その心の中心のたましいを洗浄するときです。
あらぬ方向を向かないで、人生の真実に目を向けなければなりません。
人生の真実とは、いつも、他の人々の幸せのために生きることです。
家族の世話や、介護、友達のヘルプ、
自分以外の人たちに役立つことをすることが人生の真実です。
芸術家(画家、彫刻家、音楽家)は、
努力の末、人々に美を届け、心を癒すという、他人の幸福のために働きます。
スーチン全作品集です。
私は冬が近づくと、子供が二人、深い深い森から出てくる絵を思い出します。
怖い深い森も二人なら乗り切れるという絵でしょうか。
一人で森に入ってはいけません。
表現主義の画家たちを再評価することで、この難局を乗り切ることができます。
さて、今回はカレイを描いています。
表と裏が白黒と実に、意味深な魚ですね。
この形のシェイプはベクトルを作ります。
実に興味深いですね