白い壺の花

NHK教育日曜日の午後6時、教育テレビ、Eテレ「猫のしっぽ、カエルの手」という番組をご存知ですか。

イギリスの貴族の生まれ、スタンレー・スミス・ベニシア(女性です)が、京都の築100年の古民家に住み、手作り生活を始めたのが、12年前。

NHKのスタッフが、関西弁をしゃべる面白い外国人がいるということで、始まった番組です。

ナチュラリストとして生活し、英会話学校をやったり、京都周辺の伝統工芸、アーティストと交流したりする話です。

ハーブについては、かなりの専門家です。

旦那さんは、山岳登山家です。

この、正しいものとか、道理が通らない世界では、自分で納得して生きることに憧れるのは本当のことでしょう。

世間の波はどこにいてもやってきますが、慌てず、一つ一つを検証し、理解していく姿勢に憧れます。

途中で、自作のエッセイを読むのですが、発音が非常にクリアで、英語苦手のわたくしでも、ほとんど理解ができます。

さすが、キングイングリッシュですね。イギリスの英語は日本人にはわかりやすいです。それに、イギリスの人は礼儀正しい人が多いですね。

知り合いのイギリスの人といっても、2名ほどですが、会話が成立するし、こちらの英語を理解しようとうなずいたり、こういうことですかなど

非常にジェントルな印象です。

ベニシアさんのエッセイは、

自然と人の関係を単純な形で表現する。

シンプルなおかつストレートなエッセイです。

その中には、人間の知恵が含まれていて、含蓄があります。

絵やイラストも素朴なタッチと、温かみのある線で好感がもてます。

はぐれ雲

エッセイの内容は「自然と自然に生きる」ということです。

それが、穏やかで力の入ってないところがいいんです。

自然に生きていることを意識することはすでに自然ではない。というような議論ではなく、

自然から受ける恩恵や厳しさを、一つ一つ自分の中に取り入れ知恵にしていくということです。

いまは、AI全盛ですが、この人間の経験からくる知恵は、とても計算できるものではありませんね。

本人は、いたって温厚で、言葉は含蓄に富んでいますが。その過去はまさに波乱万丈、一人の人間にこれだけの出来事が起きることが

あるのかというぐらい複雑です。どんな人でも、それなりの苦労はあるものですが。

私のように平凡に生きてきた人間にとっては驚きです。

普段は、ガーデニングやそこでとれるハーブを使い、茶や伝統的なおやつなどのレシピなど紹介、そして、伝統野菜を作っている人や

アーティストを訪ねて、交流します。そして、英語でエッセイを読みます。

ハーブティー、ばかリでなく、ポプリや保湿剤、保湿クリームをはじめ、シソジュースや、本場のブランデーケーキやナッツのいっぱい入った

焼き菓子なども見ているだけで楽しいです。

イギリスの田舎に行ってみたいですね。

ピーターラビットや秘密の花園、あの人、幸せの王子を書いた人。オスカーワイルドも好きです。エルトンジョンもいますね。

ある話し合い

ホントに落ち着く、スローライフの番組で、毎週楽しみにしていますが。

今日の回、2018年3月11日放送で驚きの告白をしたのです。

出だしはいつもどおりでしたが、(バスに乗って、奈良の昔なじみの登山家を訪ねて、春日山を散策する)

そして、その登山家の庭でお茶をしているときに、話が変な方向に行きました。

昔なじみの登山家とは、登山用品の会社モンベルの会長でした。じっくりと、間を取ってから本題に、さらりと切れ込みました。

「あのベニシアさ、この間、大阪で会った時に、僕の顔をみても、だれかわからないようだったね。」

「僕のこと、忘れたかと思って、焦ったよ」

私の感想

ああ、ベニシアさん、もう年だから、白内障かな。手術すればよく見えるようになるんだよな。

うちのおふくろも何年か前に手術したもんな。そのあとは、よく見えすぎて困るなんて言いてたものな。

と、見ていたら

ベニシアさん

「ごめんなさい。実はわたし病気になってしまったの。どうしてこんなことになったのか。視覚と記憶に障害が

でる、進行性の病気にかかってしまったの。」

「・・・・・・・・・・・」

そういえば、今まで気にならなかった、ベニシアさんの視点の動きや、歩き方が不自然な感じに見えてきました。

そのあとのエッセイでは、「今の一瞬、一瞬を大事に生きるみたいな内容でした」

今日一日を一生懸命生きるはよく聞きますが

今の一瞬一瞬を生きる

凄いです。

瞬間と永遠

瞬間と永遠は等価である。

まさに、芸術の道

ショックです。悲しいです。

私は、芸術とは、ほんの何気ないところにある美を感じ取ること、自分の中に美しさを感じる部分があるんだな。

「人間って、美を求めて生まれてきたのだな。」と考えているので、美とは人間を成り立たせているもの。それぞれの美学に従って、努力していくものだと。

ベニシアさんを大きく大きく尊敬していたのです。

そして、実際にある物を前にして、風景、人物、静物をとことん見て絵を描く。

ものを見て描くことを大事にしてきたのです。

待合室

アートをやる人間にとっては、良き理解者である、彼女が病気になるなんて。

すべてを、受け入れることは非常に難しいこともあるでしょうが、そこを、静かに深く観察することで明日につなげていくしかありません。

さて、Aの方ですが、よくよく見ると田舎臭いですね。テーマが古すぎるというか、何とかせねばなりません。

ストーブはともかく、煙突はいるのかな。

モット抽象的に、平板に、造形的にしないと、アートという感じになりませんね。

昭和の駅の感じになってしまいますね。

これから、人物がどう動いていくのか。配置構成はどうなるのか。

道は険しいですね。

ベニシアさんも病気だしどうしよう

Got only knows (神のみぞ知る)

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