三部作っていい響きですね。
静物、人物、風景を描きますが。F130号の大作となると、いろいろ自分の考えを入れたいですね。
大作はテーマを決めます。ざっくりと群像を描こうと決めています。
何故かというと、人間に対する興味が一番強いからです。
一番興味のあるのは自分自身です。(芸術家っぽいですね笑)
一体、自分は何者で、どこから来たのか、ゴーギャンそのものの疑問を解決したいですね。
生きるということはずばりそのことではないのでしょうか。
ゴーギャンは、生まれてから死を迎えるまでの段階についての大作を描きました。素晴らしい作品でした。
ムンクも、人間の三段階について、少女、女性、老婆までを一つの画面に展開した、「生命のダンス」が有名ですね。
生命のフリーズは、ムンクのライフワークですね。
嫉妬や不安、憂鬱、恐怖などのもとは、生きるということですね。
さて、今までは、まず歩く人をテーマにやってきました。これが結構面白いし、難しい、絵というものは2次元で
時間の経過は、奥行きなのでそのすり合わせが難しいのです。また、デッサン的にも、高度な技を要求されるので
なかなか良い作品を生み出すまでには行きませんでした。
次は、待つ人の連作を考えました。雪のバス停で待ってる家族の肖像は結構気に入っています。星月夜を見上げる一人の男の絵も描きました。
人生は、何かをなして、待つだけですね。
三部作の最後は、「街と人」です。
どうして人は街に住むのか、やはり一人では生きていけないからでしょうか。孤独を愛する人も、また、人との関わりがあるからこその孤独なのでしょう。
夢を見て、それに向かうことで、生きることにつながるというのが今の認識です。
普通の普段の生活の中に、美は潜んでいます。
美は人間の内側にあるので、気づく人と気づかない人がいます。
強烈なインパクトのあるものは、きっとすぐに飽きられてしまうでしょう。
気持ちの悪いものや醜いもののテーマもインパクトはあります。
死をテーマにしたものも、インパクトはありますね。永遠のテーマとも言えますが。
視点をさかさまにしたのものもインパクトがありますね。
セザンヌはリンゴで絵の世界を変えて見せると、奮闘努力して、絵画の父になったように、心に美を持てば、感じることのできる世界は広がるでしょう。
ゴッホも、ミレーの模写などから始め、奮闘努力して、鮮やかで切ない芸術を完成させましたね。
自分自身に向かうことによって、窓の景色も変わっていくでしょう。
Cは、街と人、街の中に立ちすくむ人と歩き始める人、向こうに行く人、向こうから来る人これからどうなるのか楽しみですね。