まず、カンバスに線を引きます。半分,またその半分というように、木炭で引いていきます。
木炭は最終的には消えてなくなりますが、空間を把握するための引っ掛かりというか、橋頭堡というべき目印になります。
そういううふうにしていくと、カンバスの相似形の四角が、
8×8の64個できました。
次は、バッテンをひいて、中心を意識します。
次は、正方形を取ります。F130は1940mm×1620mmなので、1620mmの正方形を取ります。
上から1620mmをとると正方形ができます。その正方形の下の線が
床の面になります。簡単に言えば、立ってる人物の足の、靴がそこになります。
さらに、三角形の線を引いて、あらかじめ入れる線は終わりです。この線を頼りに人物を描いていきます。中心人物は、全く真ん中に入れると、シンメトリーになり動きが止まるのでほんのわずかずらして描きます。
中心線に、鼻でなく、耳が重なるぐらいにします。
昨年までの仕事を再現していきます。
今年は、これからどう進むか試行錯誤していきます。
全く新しい絵にはなりません。積み重ね+何か画期的なアイデアが必要です。テーマ的な変更も必要になるかもしれませんが、
スケッチや計画をいくら練っても、この大きさに描いてみなければ分からないことがいっぱいあるし、なによりも、全く描けなくなるのです。
だから、まず、描いてみる、そこで即興的にアイデアが出るのを待つ、
この方が、私の場合イイのです。
古今東西、見てみると、全く画風を変えているのは、ピカソぐらいで、他の画家たちは、自分の仕事を、西洋のカテドラルを構築するように、仕事を進めているからです。
まず、腕を動かす、色をのせてみる、こういった方法でないとなかなか取り掛かれなくなっちゃいます。
真ん中に男、これは垂直です。そして、水平方向のベンチ。
水平と垂直の基本的な構図から始めます。
男は、やや上向き、ベンチの女性は下向きの顔をしています。
左の駅員は、横向き、手には懐中電灯を持っています。
ベンチの後ろは、老人から子供まで混んでいるように入れています。
混んでるところと、すいてるところを作ります。
また、ストーブの煙突は垂直方向から始めますが、人物の配置によって曲がってきます。
ここまでが、昨年までの仕事です。
さて、これから、どうするのかが問題ですね。
この、待つ人のテーマは、今のところ駅ですが、港でも、ロープウエイ乗り場でもなんでも面白そうですね。
病院の待合室もあるな。
生命や、生きるのということのテーマは、大きすぎるかもしれません。