ここまでは、今までの手順通り進みました。
さて、これからどうするか
まず、テーマ的なものから考えてみます。
風景画や静物はもとになるものがあり、目で見えているので、構図や色、マッスなどの問題を追及していけばいいので
迷いはあまりありませんが。
こういう、群像のように、頭の中で考えたテーマを、イメージ通りに進めていくのは難しいですね。
大作の場合は,なかなか一気に行きません。ここからが難しいというときが必ず来ます。
ゴッホは、朝に出かけて、帰ってきた時にはもうできていたそうですが。
セザンヌは、これを水浴図というテーマで簡潔に、造形の問題としてとらえ、
昔から美術館に収蔵される絵のように、ゆるぎない、自分のカテドラルをつくっていきましたね。
セザンヌが一生かけたテーマ、水浴図は、小品「3人の水浴図」プティ・パレ(パリ)をマチスも一点収蔵していて、迷うたびに勇気を与えられたそうです。
あの、マチスが心の支えにするほど、セザンヌの考察は近代絵画の父の名にふさわしいですね。
水浴図は日本では大原美術館にあります。
さて、水浴図の大きい版、大水浴図は三点あり、
ナショナルギャラリー(ロンドン)
フィアデルフィア美術館(フイアデルフィア)
バーンズコレクション(ニューヨーク)
にありますが、フイアデルフイアのが最高傑作ではないかといわれています。
しかし、バーンズ氏は、フイアデルフイアのは、薄塗で未完成だと文句を言ったそうです。
そして、写真も撮らせなかった、(いまでも)だから、調べてもなかなか写真がでてきませんね。
しかし、最後までアトリエで格闘し、あえて薄塗の最後の作品(フイアデルフイア)がセザンヌの芸術の終着点でしょう。
さて、だいたい人物は固まってきました。三角形の構図、そして、三角の顔になりました。
鼻筋にオレンジの線を入れておきました。顔には初めのうちにオレンジをいれておくと、あとで血が通いはじめるのです
女性の服は赤すぎるかもしれません。
主人公となるべき、立ちすくす男の顔がなかなか決まりませんな。いじっているうちに変になってきました。しかし、この人物はしつこく丁寧に描かないといけないので
頑張ります。すこし、絵具が厚くなるくらいまで描かないとリアリテイが出てきません。
ストーブがリアりティが薄れてきたので、写真を探して少し手をいれねばなりません。
後ろの空間の、ブルーコンポーゼは、使いすぎて粉っぽくなっています。
6月の完成予定を目指して頑張ります。しかし、週一回ペースで間に合うかどうかですね。