気品とはどこから来るのか、三角の構図は安定する。

 気品というのはどこから来るのでしょうね。この前のベニシアさんの記事にアクセスが集中していました。ベニシアさんの生き方に賛同感動する方が多いのでしょう。病気すらも与えられたものとして、淡々と生きていく姿に、何か自分にかけているものを気付かされたのかもしれませんね。

 久しぶりに人物画を描きました。モデルさんが素晴らしかったです。ひとことで言ったら「気品がある」ということでしょう。

気品というものはどこから生まれるかといえば、ズバリ、「生き方」といえるのではないでしょうか。

 よく生きたものが、よく死ぬことが出来るといった人がいましたが。全てが自分を律するところから生まれるとしたら、今の日本では、「気品のある人」を探すのは容易ではないのかもしれません。自分をふくめて、実に自分に甘く、なまけているのか、考えざるおえません。

 この前のラクビー日本代表の活躍を見ていると、決して純粋の日本人ではなく、日本が好きで帰化した人々が、いかにも日本人の美意識を満足させる活躍をしたことは記憶に残るところですね。厳しい練習にストイックに耐える、仲間を大切にする、恥ずかしいマネは決してしない。

 全くもって、恥ずかしい人ばかりが、テレビに出てくるので、最近はニュースすら見なくなりました。

 さて、今日の絵の話は、三角形の構図と、フランシスベーコンのオレンジについて考えてみました。フランシスベーコンが昔から大好きで、あの、人間実像に迫る思い切った表現とストイックなまでの精神性が、若かったころ魅了されました。その、元にあのオレンジ色があります。

 なまなましいオレンジが、ズキュンと胸を撃ったのでした。実際つかうと、なにか禍々しいエネルギーがあることに気が付きます。うまく制御できるだけの力量が必要なのでしょう。

 三角形の構図はいいですね。安定しているし、構築していくその過程が、お城やカテドラル(大聖堂)を作るようです。実際セザンヌは大水浴図で、彼の大聖堂を完成させましたね。

昨年訪れたロスキレ大聖堂です。この構築性は、西洋人でないと無理なのかも。

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