知ってましたか、雪は、防音効果もあるんです。騒音を吸い込むので非常に静かになります。
いつも、曇りの日にはまぢかに聞こえる、遠くで走っている電車の音も小さくなりました。まあ、窓をしているせいもありますが。
北海道の窓は高気密の真空プラスチック2重サッシで、しめてしまうと音はほとんどしませんね。
部屋にこもって絵を描くのがいいですね。外は、一面の雪がいいですね。気持ちがクリアになるだけでなく。
実際に、雪に大気中の埃チリを吸い寄せ、地面に落ちるので、空気は純化され、澄み切った大気になるのです。
一度、真冬に、北海道に来てください。綺麗な空気を胸いっぱいに吸い込んでみてください。体の中にたまった、濁った感情が解け、クリアになった精神は、感じる力を増していて制作意欲が増すのです。
妬み、ひがみ私にはございませんという人でも、わずかに残っていて、自分にもこんな感情がまだ残っていたのだと気づかされます。
そうです。そこに、気付き客観的になれたことが、精神が純化された証拠なのです。
すぐわかります。
まず、今まで聞こえなかった音が聞こえるようになります。ウオークマンでいつも聞いている音楽を聴いてみてください。いろいろな音が聞こえてきて、耳がよくなったように感じます。
都会の生活で傷ついた精神、競争やノルマで追い詰められた心が隠していた感覚がよみがえるのです。ねたみ、やっかみ、ごますり、えこひいきでゆがめられた世界。
忖度とはなんですか。人の顔色をうかがうのは、アーテイストのすることではありません。
昔から、悩んだらみんな北へ向かうのです。
すぐわかります
鼻が、嗅覚が効いてくるのです。みなさんは、雪のにおいがないと思っているかもしれませんがあるのです。雪の下で頑張っている植物のにおい、土の中で眠っている昆虫たちの住処のにおい、氷の下を流れる川の、澄んだ水のにおいがあるのです。
簡単に言えば、本当にわずかな春の匂い、希望をもって雪の下で眠っている者たちの匂いです。春を待つものはいつでもいるのです。
すぐわかります。そして、よく見えるのです。
空気の層が、冷たい空気と暖かい空気の境目がわずかな揺らぎを作り、紫のような、モーブを薄く溶いたような透明で沈んだ色が見えるのです。
ムンクの冬景色の描いた絵を見てくださいよ。あれが見えてくるんです。
雪の中に生えている木についているまだ小さい芽、春に出す芽に含まれている黄緑色が見えてくるのです。
さて、100号に手を入れてみました。
結局長椅子に座って、何かを待つ家族になりましたよ。
男は、手を伸ばしよしかかって上を見ていますね。母は、子どもを膝で挟み何かを見ています。子どもは、おさげの女の子にするかな。
後ろの空間は、待合室、外は冬景色にするつもり。
駅員も描きたいですね。最近凝っていて、デルホーも、なぞの科学者を何回も画面に登場させてましたよね。
あの、出発懐中電灯をもって、制帽をかぶった、someoneが、道筋を照らしてくれるといいのですがね。