最近フォトショップがアップデイトされ新しいフィルターが増えました。
しかしながら、この写真と絵画の関係性については、研究がたくさんあります。
写真技術の発達とともに肖像画家は仕事を奪われることになりました。
写真はそこにあるものを印画紙に写す時代から、構成しアレンジしアートを作り出すことに成功しました。
今や写真VS絵という構図ではなく、コラボレイトしていく時代かもしれません。
しかし、アナログの感じも捨てがたいものがあります。
写真はマチエールが薄くすぎるので、深みが感じられないのです。
まだ、デフロマシオンも絵画では容易にできます。
そして、今、スマートフォンやタブレットの進化により、簡単に美しく、多くの人がアートに取り組むようになりました。
アプリの進化は、今まで芸術というハードルを下げ多くの人が参加するようになりました。
一番大きいのは、発表する場をSNSやユーチューブといった場所に得たことです。
かつては、例えば歌手デビューをするのは大変なことでしたが、今は、自分の好きな音楽を作り簡単に、それも、全世界に向けて発信することができるのです。
話は飛びますが、将棋の藤井君は、AI将棋を取り入れることにより、意外な手や、妙手を連発し信じられない好成績を上げています。
人間の経験ではわからないことを、コンピュータは教えてくれたのです。
アートの世界でも、この流れは止まらずに、今まで考え付かなかった表現が出てくるでしょう。
楽しみです。
それでも、ゴッホやセザンヌの素晴らしさは、まだまだ変わりません。
それは、一つ一つの筆のタッチが生きているからです。確かに人間が描いた、生きていたという証拠です。
人間の美意識は根本的には変わらないということです。