デイドリーム ビリーバー忌野清志郎と倉本氏の話 油絵制作

いつも夢を見てるような、

そんな感じでこんな年になるまで、

 

現実の世界はキビシイ、その中で自分の感性を守っていくことは難しいと感じるこの頃です。

 

先日新聞に北の国からの倉本聰氏に書いてた記事が目に留まりました。

学校を出て社会に出た時には、誰しも夢があった。しかし、組織の中で、新人が夢を実現することは難しい。

たいがいの人は40代になってみると、忙しすぎ、組織にどっぷりとつかり、

そもそも自分が何かをやりたかったのかすら忘れてしまう。

思い出し、取り出してみて、昔の自分はこんなに青臭かったんだと思うなら捨てればいい。

でも、今の自分が真っ黒になったから青臭く見えるのかもしれません

というような要旨でした。

たしかに、自分のしたいことを置いておいて頑張りすぎるところが日本人にはありますね。

すこし、不真面目でないと、すこし、変人でないと夢を見れないのでしょうか。

 

さて、M30の人物が完成しました。

モデルさんが素晴らしかったので、意欲的に描くことができました。細いけどしっかり筋肉はついている感じですね。

15分ポーズの10分休憩の繰り返しの4回が1日です。

なので、4×4回=16回の真剣勝負で絵を描きます。

何故か、仏像のようなイメージを持ちました。

しっかり、座ってるように描くには、膝小僧の位置が重要です。実際より、わずかに短めがいいようです。

パイプ椅子でなく、もっとカッコいい椅子にすればよかったのにと後から思いました。

足は、靴の中の指をイメージしながら足の甲を書いていきます。手も難しいですね、手も甲の面がうまく描けないとへんちくりんになります。

顔の表情は何回も描いては消すうちに深みが増してきます。太めの筆とナイフで幾度となく挑戦します。

描いては、削り、描いては削る作業の繰り返しです。

面相筆のような細かさはアリマセン。面を意識して、平筆で書いていきます。平筆で方向性を意識しながら描き進めます。

右側の方の肩を少し落とします。正面向きの人物なのでシンメトリーになりすぎないように気を付けます。

このずれが、立体感を生みます。

椅子の緑の布は、服の白の布の繰り返しの波紋のように響いていきます。フォルムを周りの空間に響かせていくのはやり過ぎると、同心円ができてしまいます。

後ろの空間は、狭くならないように、左側は空間を抜くようにします。囲んでしまうと息苦しいです。

唇が少し上がって

アルカイック的な古代の微笑みがやってきました。やはり、仏像のイメージが強かったからでしょうか。

そこは謎です。

 

ずーと夢をみて、今も見てる・・・

忌野清志郎は天才ですね。

 

 

 

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