久しぶりに強い台風がきました。
北海道に到着するまえにだいたいの台風は、弱まり熱低低気圧になります。
このように、勢力を保ったまま来ることは珍しいです。
強風が吹き荒れ、大木も軒並み倒れました。
電線にひっかっかり、大規模停電がおこりました。
不思議なことに、道路一本向こうは、電気が来ていて通常運転。
道路一本こっちは、非常事態。
まず、冷蔵庫の中のもの問題、
2~3時間で復旧するかと思っていたら、仕事から帰ってきてもまだ復旧していません。
水道とガスは使えるので、ご飯を炊いてレトルトカレーでも食べようと考えました。
しかし、鍋でご飯を炊く自信がなくて、スパゲッティにしました。
ずいぶん昔に買ったランタンを出しました。
暗くなってきて、久しぶりに家族でテレビも見ないで、不思議なだんらんになりました。
家族といっても、一緒にいる時間は結局そんなに長い年月にはなりません。
他人の夫婦という関係の方がずーっと一緒にいることになりますね。
夫婦という関係が、長持ちすればの話ですが。
家族は需要だが、付き合いは意外と短い
さて、これは、1月からの展覧会に出す「家族」という、最近やってるテーマの絵です。
冬に、外に立って、春を待つという至極単純な構図ですが、
これが、結構奥が深い。
簡単に言えば、人物の大きさです。
人物が小さい場合は、雪の草原が広がり、その、寒さと広大な空間になります。
しかし、小さい人物は、インパクトによわく。
全体的に弱い印象をうけます。
人物を大きくすると、迫力は出ますが、地平線がグーッと前進してくるので、うしろの空間が狭くなる。
簡単に言えば、地面少々に、後は空になってしまうということになるのです。
こう考えると、どっちがいいんですかね。
両方か描きたいですね。
実に興味深いです。
人物が大きいパタンですね。後ろの空間は道路のようにグーッと上にあげています。
遠くに街が見えるようにします。
筆のタッチは、細かくしたものをだんだん統合していきます。
ホワイトは、そのままでは白くなります。当たり前ですが、だから
茶色やモーブ、ブルーを混ぜたタッチをうくります。
注意すべきは、パレット上で混ぜないということです。
「色が濁ります」
表現主義的な絵の場合、色の濁りは注意しなければなりません。
色も、補色関係を使うので、一様な色調は考えていません。
これは、カメラの方で強調していますが、レッドとグリーンの補色を意識しています。
これだけだと、画面がギラギラします。
それで、無彩色のブラックとホワイトの分量を増やして、中和するわけです。