ルオーの小さな家族という絵を知っていますか。
サーカスの道化が、家族で座っている絵です。
この、絵の題名が「小さな家族」です。
どうして、この題名になったのかはわかりませんが。
この絵の美しさは、ずっと奥底から出てくるものです。
よく、写実主義と表現主義という分け方がありますが、
まさに、表現主義、
写真のようにそっくりさんに描こうとしないで、いったん自分の中に全部を取り込んで
再出力することに、情熱を燃やしたのです。
この絵には、命を燃やした人の芸術があります。
猫のしっぽカエルの手は再放送が続いていますね。
最近はベニシアさんは、お元気なのでしょうか。
ルオーの絵は非常に厚塗りです。
そして、暑くなりすぎると、削りまた塗ります。
余り塗り重ねると、色がだるく鈍くなってしまいます。
西洋人は自分のカテドラルを作っていくのです。
イギリスの名門貴族のベニシアさん、
一番最近の放送では、目が不自由になったので、
寝室のベットを1階におろすエピソードが紹介されました。
色々なところに手すりが設置されました。
また、旦那さんのやさしいまなざしが感じられました。一緒にゆっくりとお茶を飲むシーンは
長い間の信頼関係が感じられます。
ご回復を心から祈ります。
すべてを受け入れ、自然の力を頼りとして人生を歩む姿に感動を覚えます。
実にすべての人も生きていくのは、なかなか大変なことなんです。
去年からのパンデミックは終息を見せません。
早く、ワクチンを打つことが最重要課題です。
昨日は、北海道でワースト記録を更新しました。
これは、オリンピックのテスト大会をやりたいために、緊急事態宣言をわざと遅らせた点にあります。
ターニングポイントといえるでしょう。
自分の命は自分で守る、それが大事です。
絵を描いても発表する場所がなく、それでも、習慣だからと描いてきたら
画面がだんだん厚くなってきました。
このマチエールは、意識的に厚くする人もいますが、
格闘の末厚くなってしまうタイプの画家もいます。
ルオーは、マチエールが厚いことで有名ですね。
彼は、画商ともめた時に、未完成の作品をストーブで燃やしました。
自分の納得できないものを出すのを拒んだのでしょう。
厚塗りなのですごくよく燃えたでしょうね。
その数315点
マチスとマルケ、ルオーと先生のギュスターヴモローの逸話については有名なところです。
野獣派(フォービズム)の作家ということになりますが、少年時代にステンドグラスの職人に弟子入りしてたので
太い輪郭線と、暗く光る色彩に魅了されていました。
テーマもサーカス、道化師などに親しみを持ち、また、キリストの像もたくさんあります。
単純で複雑なところが凄いところです。
何度も塗り、そして削るその繰り返しでしょう。
創造と破壊の繰り返しから美しさが生まれると信じていたのでしょう。
しかし、だんだん鈍くなっていくのは本当です。
何処で見切りをつけるかが問題です。