陰と陽 駅員のいる群像19 Aも20回約40時間で完成です。

 

色々盛り込もうと思ったものがだんだん消えて、最終的に4人の人物になりました。

ストーブ、煙突は消えました。室内でなく外になりました。

立ち上がった男は、歩き始めました。

昔、歩く男をよく書いていたので、なにか動き出すのが好きなようです。

 

 

 

人数は群像の中では重要な要素となりますが、構成上必要なものを並べていくと、整いすぎて人間味が

出ないこともあります。

 

顔の表情は、あまり出さないように、ちょうどいいところを選びます。「喜怒哀楽の表情」が出過ぎると、

感情が先行し、絵画空間を楽しめなくなります。

 

感情が先行する、こういう、劇場型の絵になると、はじめはインパクトがあって目を引きますが、すぐに飽きてしまいます。

構成や、構図を教会のような建築物に積みあげていく、洋画の伝統を引き継いでいかねばなりません。

また、芸術空間には、日本にも優れた伝統があって、浮世絵の平面化と、デフロマシオンがあり、日本料理には陰と陽

盛り付けの約束、華道にも型なるものが存在します。

 

陽は〇、男、奇数、日、海魚

陰は□、女、偶数、月、川魚

 

このように、対位するものは、大きなエネルギーを持っています。

絵画で言えば、補色の関係です

恥ずかしながら、この絵もそれを強調して色を決めています。

赤紫に黄緑とか黄色と青紫、赤と緑、あまり強すぎるとギラギラするので、筆のタッチで押さえながら描いていきます。

非常に魅力的ですが、まとまりがなくなってしまう欠点があります。

日本人は渋好みですから。(笑)

 

彩度は一度上がり始めると、際限なく上がっていきます。相乗効果でどんどん上がり最後には破綻します。

塗り絵のように、空気空間が消え去り、目はチカチカするし大変です。

 

ダメなときは、一生懸命、真面目にやっていくと最後は二つの方向が見えてきます。

 

①厚くなりすぎ、色が鈍り、泥のようにもったりして、筆が滑り出す。鈍すぎで、生命感を感じられない絵になります。

美しくないです。モノクロームになるのです。

②彩度が上がりすぎ、目がちかちか、描かれている内容も薄っぺらに見えてきます。あか、あお、きいろの3原色に分解され

塗り絵のような、空虚感を持つ絵になります。いわゆる、絵空事になり、リアリテイに欠けるのです。

 

左に、出発信号機を持った駅員、中央はもちろん主人公、「立てる男」です。

座っている若い女性は右から来る老いた人との対比を強調して、黒と赤です。

「立てる男」の頭の上は、萬鉄五郎のような、白い雲が浮かんでいます。

大きな三角形の構図です。

なにか、もう一人入りそうですね。

どこかに、入るともっと安定するのかもしれませんが、欲張らないでこうしました。

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