まだ、ベニシアさんが元気だったころです。
2018年3月、進行性の視力障害と記憶障害をテレビで告白、その時は、
山岳用品のモンベルの会長が聞き役となって、
あらましが説明されました。モンベルの会長が、
僕のことを忘れちゃったの?
と思ったところから始まりました。
1年後の、
2019年の3月3日の回が、字が書けなくなってきた、
絵も描けない、
では「歌いましょう」
とカーペンターの歌を歌っていました。
どこまでも、前向きな姿勢に共感を得ました。
しかし、歩くのもハラハラするような様子でした。
自分のライフワークのハーブ園、庭作りにも支障をきたし、
ハーブの名前が出てこない。
それならば、名札をつけましょうと、
ハーブ仲間と一緒に一生懸命名札を付けたこともありました。
そして、ご家族の皆さまのサポートを受けてらっしゃるのでしょう。
2019年のシリーズは、なかなか放送されません。
ベニシアさんの病状が心配ではありますが、
知るすでもなく、ただ、時々思い出しては
空を見上げるということでしょうか。
わたしも、沖縄が好きで5回ほど行きました。
初めは子どもがまだ小さい時でした。
一番、感動したのは石垣島まで行った時でした。
クラブメッド石垣に泊まりました。
クラブメッドは3食食べ放題なので、楽ちんでした。
よく、夢のようなとか楽園とか言いますが、その、
グリーンの海と突き抜ける青空には確かに、そう思わせるものもありました。
さて、今日のベニシアさんですが、
昔の話ですから、若く生き生きとしていました。
誰しも、年を取るわけですが、不思議と目の輝きは変わらないものです。
少年や少女の気持ちを持っている限り、その眼から放たれるある種の、
「眼力」といわれるものは変わらないものです。
何を見て、何を感じるか
歳をとるとともに、時間の経過が速く感じられるのは、
簡単に言えば「感動がなくなる」からでしょう。
毎日同じことの繰り返しで、
心臓がどきどきするような、
胃の下がすうっとするような感覚はないからでしょ
う。
さて、絵の方もひと段落して、次の絵に取り掛かりました。今度のは、
9月に東京に出す絵です。群像ですが、
今の社会状況やニュースを見るにつけ、人間というものはどういう仕組みで人生を歩むのか。
なにか、大きな車輪につけられて、メリーゴーランドのように
、「連れられていく」、
「運命に引きずられていく」
「人間の夢や希望、善の心は無意味なのか」じつに、生きるってことは大変ですね。
何か、丸いベンチ見たいものに座っている群像を描き始めました。