数年前、日本で公開され凄い話題になりましたね
ハンマースホイはデンマークの画家、画風からすると、絶対フェルメールが好きだったでしょう。
家が裕福で、8歳からレッスンを受けていたようです。
室内と後ろ向きの人、女性はだいたい黒い服を着ていて、静寂と寂寥感、わびさびを愛する日本人は夢中になるのもわかりますね。
手紙を読んでいたり、編み物をしていたりしますが顔は見えません。
ただの白い扉の絵があり、その部屋には、窓から光がさしていたりします。
また、フェルメール好きには、その、構成のしっかりさ加減がフイットするでしょうね。
その、精密さの技量から、アカデミックな教育を受けたのはわかりますが、なぜか、分離派運動を提唱したとありました。はてな、ですね。
クリムトやシーレのような世紀末感は感じられません。ただ、白と黒のモノトーンの寂しさが彼の世紀末感かもしれません。爛熟とは逆方向の力が働いたのでしょう。
目を合わせない人物、誰もいない部屋、真っ白いドアの部屋、
いい絵は静寂を呼びますが、絵のテーマそのものが静寂をよぶ、
心がきれいになるかもしれませんね。
今調べたらなんと、日本での回顧展は2008年でした。なんと、もう10年前、時は矢のように過ぎていきますね。東京で見た時は何をしていたのでしょうね。昨日のことのように思えることが10年前だったなんてね。
さて、F130Bの3回目
顔を少しいじりましたが、今、スホイを見たばかりなので、顔をあまりはっきりさせないで、見る人に想像してもらうことにしました。
中世っぽく硬直して表情のはっきりしないのがいいのか、鼻筋と目くちという最小限のパーツだけで済ますのか難しいところですね。人物画を見るとき一番先に見るのは顔ですね。
しかし、群像の場合は、サラッと描いて、全体の構成の一つというように考えていった方がいいですね。
あまり、しっかり描きすぎると、生命感が失われていきますね。
電信柱を太くしました。遠近法的に描きましたが。消失点ははっきりしません。
表現主義だからそれでいいのです。
人物は、後ろ向きの人をどっかに入れるつもりですが、まだ、どこに入れるのかははっきりしません。
冬景色なので、初めに白を盛っておきます。そして、乾いたらおつゆ描きで上からモーブやブルーを塗っていく予定です。
鼻筋には。黄色とオレンジ、
オレンジは、強い色ですが、なにか顔に使うと、肌に血が通い始めるような気がします。いつも使ってます。
中央の男性は、また、少し前進を始めたようです。
いったい彼は、どこに行こうとしているのか?
おわり