私がモンベル(登山用品会社)の会長の存在を知ったのは、
NHKのEテレ、猫のしっぽカエルの手に出演した時です。
モンベルの製品は、北海道人なら、厳しい冬なのでアンダーウエアに目を付けます。
その高性能さを知っています。
私も、スキーに行くときは、モンベルのアンダーシャツ、タイツをはいていきます。
薄くて、肌触りがよく、超暖かい。
ユニクロもいいですが、厳寒地やスキーに行くならモンベルです。
さて、そのモンベルの会長は有名な登山家、
ベニシアさんは、自身の進行性の病気がわかったときに、
その視聴者への告知をモンベルの会長との対談でしたのです。
視聴者は、何の前ぶりもなく、その回の話は、
ただ友人宅に訪れたベニシアさんという認識でした。
しかし、内容は重く厳しいものでした。
会長は、
「ベニシア、この前、大阪で会ったときに僕のことわからないようだったね。少しあせったよ。」
そのあと、
「実は、私病気になってしまったの。」
と視聴者に知らせてきたのです。
この事実をしっかり受け止めてくれるのは、厳しい旅を続けてきた人生経験豊かな会長しかいない。
ということだったのでしょう。
進行性であること、視力と記憶が衰えていくこと、
会長は、シンプルに人生に起きたことをしっかりと受け止めていこう。
静かに同意、そして、あきらめない姿勢を明らかにしました。
現実を認め、そして、よりよく生きていくヒントをもらうという放送内容でした。
コロナ問題は広がりを見せています。
いつも、微笑みを忘れずに生きていこうという目標が難しそうです。
TVを見ていたら、モンベルの会長が、ミシンを使って、
何やら作っていました。必死な顔で。
それは、防護服を作っていたのです。
医療従事者の大変さを聞いた、会長が話を聞きに行き、
即作り始めたということでした。
自分でできることを、黙ってしよう。
困っている人を助けよう。
もともと、登山者を危機から救うために立ち上げた会社。
今は、危機、
危機にいる人を守る用品を提供する。実に、信念と理にかなっています。
こういう人がリーダーだったら、多くの命を救えたのにな。と思う次第です。
あの人は、なにも死ぬ必要はなかった。ちゃんとしていれば。
受け止める力は、その人が身に着けてきた経験と、正しい生き方にあります。
果たして、自分には受け止める力を持つだけの、正しい生き方をしてきたのか、考えさせられます。
人の考えていることは、そのままでは伝える力になりません。その人の行動を通して、伝えることになるのです。
正しくない行動をする人が多くて困ります。
北海道は、せっかくの春なのに、
外出規制が続いています。学校も休校中です。
本当だった、このさわやかな空の下、運動会が行われ、
供たちの歓声が響いていたはずです。
いま、自分でできる正しいことを、いていかなければ、なりません。