セザンヌとリンゴ

近代絵画の父と言えば、セザンヌ

「リンゴで世間を驚かせて見せる」

と、絵画における、空間と存在という意識を確立させ、

自然を再構築する道筋を示したセザンヌに人々が驚き始めたのは晩年でした。

 

セザンヌはフランス人の誇り、

日本にはあまり収蔵がありませんが、

国立西洋美術館とブリヂストン美術館によい風景画がわずかにあるばかりです。

この空気感は、筆のタッチと画面に混ぜられた青の絵の具の作用だと思われます。

セザンヌの空の部分のタッチは、斜め45度が多いからかもしれません。

何故45度のタッチが空気感が出るのかといえば、遠近法的なものもありますが、

セザンヌは、色の濃淡も合わせた技で空気感を出しているのです。

 

西洋美術館の風景は、常設されていて、東京に行くたびに見て感心しています。

 

西洋美術館には、水彩画も収蔵されています。

水彩の静物画がありました。

残念ながらリンゴの絵はありません。

さて、リンゴの静物画です。

今年は、リンゴが豊作でした。

コンポートは、高さを出すために必要です。

白い布はセザンヌも必ず利用したものです、質感が違うし、白という色は、彩度の強いリンゴなどを描くときには、テーブルとの間の接着剤になります。

カットしたリンゴにも丸い面がスパッと出ます。

 

まず木炭であたりを付けます

青でなぞります。青は一番下に入れておくと後から楽になります。

青色(寒色)は後からは入らないということでしょうか。

暖色はどんどん上に積み重なりますが、鈍くなります。

青は初めから入れておくべきです。

つぎはライトレッド(茶色)でなぞります。

この茶色という土の色は、大地の色、イエローオーカーも重要な色ですが

基本の色ということで入れておきます

ある程度絵具をのせたら、ペインティングナイフで削ります。

もったいないようですが、カンバスの目を再生し、ドロンとならないようにします。

 

大体、リンゴは小さくなってきますが、大きくなったり、小さくなったりしながら

完成に向かいます。

 

林檎の赤色は、ブライドレットをはじめ色味の違う赤色を使います。

バーミリオンヒュー、ローズマダー、クリムゾンレーキなど。

ただのバーミリオンは非常に高価な色ですのでつかったことはありません。

パレット上で混ぜることはしません。

 

 

カンバス上で自然に混ざることで、絵具の彩度が落ちすぎることはありません。

 

リンゴの形もこの段階では、あまり丸くしません。カクカク、シャープにします。

必ず、へたのところかやお尻のへこみを今からしっかり描いておきます。

 

 

 

 

 

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